大学って何②
学びの道は多種多様、自分に合う学校は必ずある<その2>
2018年7月31日
大学のキャンパスにはいろいろなモニュメントがある。写真は東北大学片平キャンパス。 |
これはわかりやすく言うと「リーダーになれる職人を育てる」ことが目的の大学で、来年度は大学13校、短大3校が設置される予定です。ファッション、医療・福祉(看護師や理学療法士など)、健康・食文化(栄養士や調理師など)などこれまでは専門学校が中心で行われてきた職業教育が大学でも行われるようになると考えてください。
現場での実習が卒業単位の3割~4割を占め、教員も現場で経験を積んできた実務家教員が4割以上と決められているので、実際に技能を生かせる人材になることができます。ただし、大学ですから理論的な勉強と学術研究を伴い、経営学やコミュニケーションを学びながらリーダーや起業家になる力を身につけるという高い目標があります。今年の10月頃に新しい大学・短大が認可される見通しなので、高度な技能を磨きたい人はチェックしてみてください。
専修学校・各種学校はひっくるめて「専門学校」と呼ばれており、中学卒業後に入学できる高等課程(高等専修学校)、入学資格が限定されていない一般課程、高校卒業後に入学できる専門課程があります。
専門職大学や専門学校に関心がある人は、そこがどのような職業や資格につながっているか、よく調べることが大事です。仕事は一生を決めることですから、気にくわないからといって簡単に変えることはできません。学校で事前説明や現場見学があるので、積極的に参加して早めに正確な内容を把握しましょう。
高等教育には以上の学校のほか、「文部科学省所管外の高等教育機関」という、国や団体が運営する「大学校」があります。海上保安大学校、気象大学校、防衛大学校、国土交通大学校、国立看護大学校、水産大学校、航空大学校、職業能力開発総合大学校、農業大学校など、短大も含めてたくさんあるので関心がある人は調べてみてください。
以上、堅苦しい話になりましたが、こう見てくると、高校卒業後(あるいは高卒認定試験合格後)、学ぶ機会はたくさんあることがわかります。そこには必ず自分に合った道があるはずです。諦めないで自分の道を切り開いていきましょう。
次回は、「専門職大学」について詳しく紹介します。