気になりますね!通信制高校
通信制高校学費の最新事情①「通信制高校学費のしくみ」
2020年5月29日
◇◇第1回 通信制高校学費のしくみ◇◇
通信制高校選びのポイントは、その人によって異なりますね。そんな背景はありますが、これは知っているといいなという情報もあります。
まず、通信制高校の学費がどうなっているのかー。これは皆さん、気になるのではないでしょうか?
そこで3回に渡って、通信制高校の学費について最新情報からご説明します。
ところで、通信制高校選びの際によく聞く言葉にこういうものがあります。
「通信制で学費が安くて助かりました」
「学費は高かったけど、充実した高校生活が送れました」
同じ通信制高校なのに、「真逆?」と思われる方もいらっしゃると思います。
実情は、真逆というより多様というものになるかと思います。
まず、2020年度の私立通信制高校の入学時学費平均を見てもらうと次のようになります。
入学金 | 40,000円 |
授業料 | 225,000円 |
施設設備費 | 41,000円 |
教育充実費 | 61,000円 |
【合計】 | 367,000円 |
※20年度私立通信制高校129校平均、授業料は25単位履修の場合、学費の内訳・名目は学校により異なる場合があります。 出所:学びリンク調べ |
単位制がほとんどの通信制高校では、授業料は「1単位授業料×履修単位数」という計算になります。
20年度の1単位授業料平均は、約9,000円(8,983円)です。
授業料は、国から就学支援金が支給され減額されます。20年度から就学支援金が拡充されました。
第2回で詳しくご説明しますが、就学支援金でおさえておきたいポイントは世帯年収約590万円未満の方は、ほとんど(約97%)の学校で授業料実質無償になります。世帯年収約590万円から約910万円未満の方は、授業料のほぼ半額が減額されます。
上記の平均学費を就学支援金により減額された支払い金額で見ると、①142,000円(世帯年収約590万円未満の方)、②246,700円(同約590万円から910万円未満の方)、③367,000円(同910万円以上の方)―という3パターンとなります。
この142,000円から367,000円が私立通信制高校卒業に必要な学費となります。最近の通信制高校は、通学形態や専門的な学習を選べる学校が増えています。
学費についても必要に応じて、①週3日、5日など通学コース、②大学進学や専門コース-などを選んだ場合は特別講座費用がかかる場合が一般的です。
次回は、20年度から拡充された国の就学支援金や都道府県の上乗せ支援など返済不要資金についてご説明します。
お楽しみに!