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「気になりますね!通信制高校」
通信制高校の“実力”②「通信制高校の学習拠点はどうなっているの?」

 2020年12月15日
 

◇◇通信制高校の“実力” 第2回 通信制高校の学習拠点はどうなっているの?◇◇

◎通える場所が多いというメリット
通信制高校選びのポイントの一つに「通学時間を短くしたい」「身近なところに通学したい」というものがあります。通信制高校はこの要望に対して、サテライト施設を各地に置くことで応えてきました。サテライト施設は2,868件(2019年5月現在、本校以外の自校施設、協力校、技能連携校、サポート校の合計、文部科学省調べ)あります。
都市部の主要駅周辺には複数校のサテライト施設が開設されていますから、通学時間のことだけでなくその特徴から選べるようになりました。

サテライト施設が多いということは、小規模の学ぶ場所が多いということにつながります。通信制高校一校あたりの生徒数は850名となります。生徒が一カ所に集まるのであれば、個別対応ができる仕組みがあったとしてもなかなか先生の手がまわらないでしょうが、例えば850人が10カ所に分散した状態なら一カ所あたり85人となり先生の目も行き届きやすくなります。

サテライト施設は、通いやすさで絞り込んでもらうためにも自分の目で確かめてもらうのが大切です。その施設の生徒数、スクーリングがどこでできるかをはじめ技能連携校やサポート校ではその運営主体を確認する必要もあります。

◎校名を見かけることが増えました
サテライト施設の学校別の開設数を見ると次の一覧表のようになります。最も多いのは、鹿島学園高校の255カ所です。鹿島学園高校のサテライト施設は、サポート校が多いのが特徴です。「KG高等学院」「トライ式高等学院」などのサポート校があります。グループ校の鹿島朝日高校、鹿島山北高校のサテライト施設を加えると約300カ所となります。読者の皆さんもご近所に校名看板を見かけることがひょっとしたらあるかもしれませんね。

鹿島学園高校に次いで多い星槎国際高校は、自校施設、技能連携校、サポート校が三分の一づつ占めるような構成となっています。最近では、フィギュアスケート、野球、女子サッカー、フェンシングなどスポーツで全国大会出場するようになってきました。こちらはスポーツニュースなどで学校名を見かけることが増えたのではないでしょうか。

三番目のクラーク記念国際高校は、自校施設と技能連携校が中心となります。東京・高田馬場、横浜などは500人以上の生徒を抱える大規模校ですが、それ以外は150人から300人程度の中規模校がそろっているのが特徴です。来春、東京都板橋区にゲーム制作やアプリ開発などを学ぶ新キャンパス「CLARK NEXT Tokyo」を開設します。

《サテライト施設の多い通信制高校》
No 学校名 サテライト施設数
1 鹿島学園高校 255
2 星槎国際高校 101
3 クラーク記念国際高校 62
4 日本航空高校 48
5 翔洋学園高校 47
6 さくら国際高校 46
屋久島おおぞら高校 46
8 ヒューマンキャンパス高校 43
9 代々木高校 37
10 松陰高校 34
精華学園高校 34
科学技術学園高校 34
13 NHK学園高校 33
14 第一学院高校(高萩) 27
八洲学園大学国際高校 27
16 明蓬館高校 26
17 第一学院高校(養父) 23
日本ウェルネス高校 23
わせがく高校 23
20 N高校 21
※2019年5月現在、在籍生徒0の施設を除く
出所:文部科学省調べ

今回は、「通信制高校の学習拠点はどうなっているの?」についてご説明しました。

次回は、「通信制高校の進路決定率はどうなっているの?」についてご説明します。
次回もよろしくお願いします!