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「気になりますね!通信制高校」
通信制高校学費の2022年度最新事情①
2022年度の学費はこうなった

 2022年6月1日
 

◇◇「通信制高校学費の2022年度最新事情」(3回連載)
第1回 2022年度の学費はこうなった

◎1単位授業料の学校=390,500円
定額制授業料の学校=729,000円


学びリンクが私立通信制高校182校の学費を集計したところ、2022年度に入学した生徒の平均学費は1単位授業料によるものが390,500円(25単位履修の場合、138校)、定額制によるものが729,000円(44校)となりました。

1単位授業料による学費は、生徒の履修単位数によって授業料が変動します。22年度の1単位授業料平均額は、9,900円(平均9,904円)となりました。上記「25単位履修の場合」というのは、卒業に必要な74単位以上を修得するために3年間でほぼ均等に単位履修したという場合です。

これに対して定額制は、生徒が一律の学修を行うもので授業料も一律定額となります。週5日通学をはじめとした通学型が中心となっています。



1単位授業料による学校で入学年度に25単位履修した場合の平均学費390,500円の内訳は上図で見るように、「入学金40,000円+施設設備費43,000円+教育充実費60,000円+授業料247,500円(9,900円×25単位)」となっています。授業料が学費全体の約63%を占めます。

定額制の平均学費729,000円の内訳は、「入学金91,000円+施設設備費115,000円+教育充実費113,000円+授業料410,000円」となっています。こちらは、授業料が学費全体の約56%を占めます。

それぞれの学費のうち、授業料に対しては世帯収入の条件に合わせて国から高等学校等就学支援金(以下、就学支援金)が支給され減額される仕組みになっています。
一般的には、授業料を学校が全額徴収し、国から就学支援金が支給された後に生徒に差額を還付するという形態になっています。中には、事前に就学支援金相当分を減額したうえで授業料を徴収するという学校や、学校への申請を伴いますが認められれば学費支払い時に就学支援金相当分を減額する学校もあります。

1単位授業料の場合と定額制授業料による国からの就学支援金は次のようになっています。
世帯年収590万円未満の方には、1単位授業料の平均額約9,900円は就学支援金支給額12,030円を下回っていますから授業料実質無償となります。定額制の場合は、平均授業料額410,000円の約75%が減額されることになります。

◎自分のやりたい高校生活から学費を選ぶ

1単位授業料による学費と定額制の学費を比較すると定額制による学費がだいぶ高いものになりますが、定額制は通学コースや専門コースなどの特別講座費用を既に含んだ学費と見ることもできます。

一方、1単位授業料による平均学費には、スクーリング、レポート指導など卒業に必要な修学料金はもちろん含まれていますが、週3日以上の通学や専門教育など課外授業を要望する場合は別に特別講座費用(学校によって名称などは異なります)が発生するのが一般的です。

1単位授業料を設定している学校のなかには、年間20日程度のスクーリング日数を前提としたコース料金と、週5日など通学するコース料金を別々に設定しているところもあります。この場合、登校日数の少ないほうを安く(例えば1単位授業料A高7,200円、B高1万円)、通学タイプを高く(同A高12,000円、B高1万5千円)している例があります。

通信制高校は、自分のやりたいことから学校生活を組み立てられます。まずはどんな高校生活を描くのかー。学費もそれに見合ったものを検討できます。

今回は、「2022年度の学費はこうなった」についてご説明しました。いかがだったでしょうか?

次回は、「2022年度は授業料改定が一気に進む!?」についてご説明します。
次回もよろしくお願いします!