通信制コンシェルジュ「進路相談日記」98
行きたい学校の登校スタイルが週2か週5で限られています…
2024年12月20日
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-こんなご相談を受けました-
▶行きたい学校の登校スタイルが週2か週5で限られています…①中学3年生の女子生徒
②相談場面:合同相談会(埼玉)にて相談
③進路選び経過:気に入った通信制高校があるが、登校スタイルが週2日か週5日のクラスしかない。ゆくゆくはたくさん通学したいと思っているが、いまの段階で入学後どのくらい通えるかわからない。設定されたクラスは必ず通わなければいけないのかわからない。
▶相談内容詳細
※以下、ご相談者様を「相」、コンシェルジュを「コ」と表記
相:気に入った通信制高校があって、そこに入学したいと思っているのですが、登校スタイルが週2日と週5日の2クラスしかないと言われました。通学はしたいのですが、いまの段階でどのくらい通えるようになるのかわかりません。どんなふうに選んでいったら良いのでしょうか?
コ:なにより入りたい学校が見つかったのは良かったですね!
登校については、たしかに入学してみないとわからないこともあるでしょうから迷いますよね。その学校のように、通学クラスが限定されるケースはあるかと思います。事前に確認するべきポイントとしては、それぞれの登校日のうち、どの程度が必須の登校となるのか、を学校に聞いておくと良いかと思います。
相:やはり週5日コースなら絶対に5日間通わなければいけないのでしょうか?
コ:そのあたりも学校によって様々です。まず、通信制高校で必須となる登校は「スクーリング」と呼ばれるものです。スクーリングの標準日数は年間20日程度、月にすると2回程度になりますので、週2日や週5日というのは、スクーリング以外の単位修得には影響しない授業も含まれていると想定されます。スクーリングでない授業に関しては、仮に休んでしまっても単位には影響しませんので、そこまでプレッシャーに感じることはありません。
相:そうですか。でも、スクーリングは絶対に休んではいけないのですよね。
コ:スクーリングは単位修得のために出席が必須となりますが、チャンスが1度しかないというわけでもありません。多くの学校が複数の日程や補講を設けていたりするので、チャンスは複数あるかと思います。また、多くは単位制の学校ですから、その年に単位を落としてしまっても、留年せずに翌年再履修をすることも可能です。
相:そうですか。登校日が決まっていても、そんなにプレッシャーに感じなくて良いことがわかりました。どの程度登校が必須になるのか、もう少し詳しく学校に聞いてみようと思います。
▶お答えした学校選びのヒント
様々な通学スタイルのある通信制高校ですが、学校によってはあらかじめ登校日を限定したクラスを持つケースもあります。
ご相談者さんのように、「決められた登校日に必ず登校しなければいけない」と感じられる方も少なくありません。
上記でご説明したように、通信制高校における「登校」の意味には、単位修得にかかわるスクーリングと、自らの意思で自由に登校できる通学の2つがあります。近年は通信制高校の中にもクラス制を導入する学校が増え、「週2日クラス」「週5日クラス」といったように、登校日数をあらかじめ決めたクラス運営をする学校もあります。
このとき、それぞれの学校でスクーリングがどのように設定されているのか、が一つのポイントになっていきます。たとえば、それぞれの登校日の中にスクーリングの時間を設ける学校、あるいは、それぞれの登校日とは別の日程でスクーリングを実施する学校もあります。
登校日の中にスクーリングの時間を設ける事例にも様々なパターンがあります。たとえば週5日クラスのうち週1日分をスクーリングの日としているケースや、週5日登校のうち午前中(あるいは午後)の授業がスクーリングの時間になっているケースなど、運用の仕方が学校によって異なります。
ただ、仮にスクーリングを休んでしまうようなことがあっても、もともと通信制高校はスクーリングの回数が全日制高校や定時制高校の登校日よりも圧倒的に少ない設計になっていますので、その後の補講や別日程での参加でも十分カバーしていけるようになっています。
ですから、仮に週5日クラスに入ったとしても、全日制高校の週5日登校とは意味合いが異なりますので、そこまで登校に対してプレッシャーを感じる必要はありません。
また、多くの学校は途中で登校日数を変えることも可能です。通信制高校における「登校」については、「通わなければいけない」とネガティブに捉えるのではなく、「通うことができる(休んでしまっても大丈夫)」とポジティブにとらえてもらえればと思います。
ただ、入学相談の際は、ぜひ通学クラスの特徴と合わせて、スクーリングがどのように設定されているのか、も確認しておくことをおすすめします。
・・・いかがでしたか? 同じような状況のご相談、最近増えています。
進路選択の際に、参考にしてみてください(^-^)
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