黒柳徹子さん スペシャルインタビュー
「気にいったわ」あなたがそう思える居場所に出会ってください
女優・エッセイスト 黒柳 徹子さん
『窓ぎわのトットちゃん』(講談社)は1981年の発売以来、世界中で読まれ続けている、黒柳徹子さんの自伝です。
本の中には黒柳さんこと、小学生のトットちゃんが、通っていた小学校を1年生で退学になってしまったあと、新しく通うことにしたトモエ学園での楽しい日々が描かれています。
トモエ学園は廃車になった電車車両を教室として使用していたり、自分の好きな教科から勉強ができたり、10人以下の少人数で授業が受けられるような素敵な学校でした。 「もしあの学校に出会っていなかったら、きっと私はすごくビクビクした大人になっていたかもしれない」。黒柳徹子さんはそう話してくれました。
本の中には黒柳さんこと、小学生のトットちゃんが、通っていた小学校を1年生で退学になってしまったあと、新しく通うことにしたトモエ学園での楽しい日々が描かれています。
トモエ学園は廃車になった電車車両を教室として使用していたり、自分の好きな教科から勉強ができたり、10人以下の少人数で授業が受けられるような素敵な学校でした。 「もしあの学校に出会っていなかったら、きっと私はすごくビクビクした大人になっていたかもしれない」。黒柳徹子さんはそう話してくれました。
天真爛漫なトットちゃんは小学校を1年生で退学に!
ートットちゃんこと、黒柳さんの子どものころのことを教えていただけますか?もともと家の近くの小学校に通っていて、1年生を3か月ぐらい過ぎたころに退学になったんです。
なんで退学になったかというと、『窓ぎわのトットちゃん』にも書いてありますが、小学校にチンドン屋さんを呼び込んだり、おもしろがって机のフタを(昔の学校の机は上に開いたから)授業中に百回ぐらい開けたり閉めたりしちゃったの。つばめが巣を作って、行ったり来たりしているのを見て、授業中に窓から身を乗り出して「何してるの」「何してるの」と何度もつばめに聞いたりもしたらしい。それで母が先生に呼び出されたんです。先生は「私も子どもの気持ちがわからないわけじゃないですから、つばめに『何してるの』と聞いてもいいけど、授業中に聞くことはないんじゃないですか」って、本当におたくのお嬢さんには困っているということを母に言ったそうなんです。それでその学校は辞めることになり、新しい学校に行くことになりました。でもそれがかえって良かったんです。
「君は本当はいい子なんだよ」小林校長先生との出会い
私が次に行ったトットちゃんの学校…トモエ学園では本当に素晴らしい校長先生…小林宗作先生にお会いしたんです。小林先生は「君は本当はいい子なんだよ」と毎日言ってくださいました。それで私は自分では「私は、いい子なんだ」とずっと思っていたのですけど、大人になってよく考えてみたら「本当は」っていうのが入っていたなと(笑)。小林先生がすごいのは、最初に学校に行った日に「何でも話してごらん」とおっしゃってくださったことです。6歳の私は、喜んで本当にいろんなことを話しました。話がもうなくなってしまい、校長先生に「もうない」と言ったら、「じゃあ、みんなと弁当を食べに行こう」と先生が言ったので、学校に着いた朝8時ごろから12時ごろまでの4時間にわたって、私のお話を聞いてくださったみたいなんです。そのとき私は6歳でも、小林先生を「いい人だ」と思ったの。