責任感と、自分のペースを作っていろんなことに挑戦できる人間になってほしい。
ーお笑い芸人になったきっかけは?芸人になるきっかけは、サポート校の東京共育学園の影響でしたね。当時、僕は授業中もあまり真面目じゃなくて、先生に怒られたときに、言い訳をふざけて返すのが教室でウケていたんです。そしたら、同じクラスで芸人をやっている生徒がいて「お笑いやってみようとか思わない?」と言われました。その時は「そんなこと思ったこともない」と言いました。けど、ある学園祭で芸人さんのネタを見ていたら、その芸人さんが滅茶苦茶笑いをとって帰っていったんですよ。それが凄いなぁと思って、卒業する間際にその芸人の同級生に「芸人ってどうやってなるの?」と聞いて、お笑いの養成所を教えてもらいました。彼が学校にいなかったら、芸人にはなっていないでしょうね。
進路のことなのでもちろん先生に相談しました。授業中の言い訳がウケていたのを知っていて、「頭の回転は良いよね」って先生は言ってくれました。止められるかと思いきや、全然止められませんでしたね。卒業式でもらった先生からの手紙にも「お前だったら頑張れるんじゃない?」って書いてくれていました。
ー今、進路について悩んでいる中高生にメッセージをお願いします。
自分には全日制の学校は合わないんだな、と思ったら通信制高校に行っても全然いいと思います。サポート校や通信制高校に対して良くないイメージを持っている人もいるかもしれないですけれど、入学したらイメージ変わると思います。
僕みたいに、この勉強意味あるのかなと思ったり、校則などのしがらみが苦手だったら、僕は通信制高校・サポート校をお勧めしますね。オープンキャンパスとかに行ったら雰囲気わかると思いますよ。
本当に自分次第で、しがらみがないからこそ自由です。それって素晴らしいことだけれど、責任は自分に降りかかります。だから今、進路に悩んでいる中高生には、責任感と自分のペースを持って、いろんなことに挑戦できる人間になってほしいです。
菅良太郎Profile
1982年生まれ。東京共育学園高等部(北豊島高等学校 通信制課程 ※当時)卒業。よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属のお笑いトリオ『パンサー』のボケを担当。パンサーの頭脳でネタ作りなども行っている。