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松陰高等学校 みなとみらい学習センター
2018年03月08日
「学んだこと、活かしてく」(横浜・通信制高校)
松陰高校みなとみらい学習センター(神奈川県横浜市)は3月3日(土)、横浜市技能文化会館で卒業式を挙行。今年度19名の卒業生が新たな旅立ちを迎えました。
当日は松陰高校本校(山口県岩国市)から渡辺宏美校長も列席。渡辺校長は「その証書は『大丈夫ですよ。先に進んでください』という証でもあります」と、証書を手にしたばかりの卒業生たちを前にメッセージを贈り、「皆さんは、これまで『学校』という枠の中で守られてきました。これからは自分の行動に責任を持つこと、それが大人としての一歩につながります。これまで家族や先生方、友達に見守られてきたことに感謝し、これからは自分を大事にしながらも、少しだけ周りに手を差し伸べてあげられる人になって欲しい」と今後の成長に願いを込めました。
藤田和宏学習センター長からは、全卒業生一人ひとりに対し、個々の思い出を振り返りながらメッセージが贈られました。
様々な事情を抱え、30歳で高卒資格を得た女性。幼稚園教諭を目指して、みなとみらい学習センターで学ぶ日々の中でも、在学中は様々な迷いや困難にぶつかりました。藤田先生は、そんな彼女とのエピソードを振り返り、「優しい言葉の一つでもかければ良かったのかもしれないけど、それをしなかった。相当恨んだと思う。でも、それは大学生と違って、たった2年で社会に出ていかなければならなかったから。きっと乗り越えられるだろうと思ったし、ちゃんと乗り越えた。それはすごいことだと思う」と思い出を語りました。
最後に、藤田センター長は、「『藤田の学校をつくりたい』という目標を31歳の時に立てました。すべてではありませんが、あなた方を見ていると、その一部できたのかなという自信を持てるようになりました」と、卒業生に対し、感謝の言葉も述べました。
すべてのプログラムが終わり、閉式の辞が伝えられると、卒業生二人が壇上へ登壇。そこで司会から藤田センター長の名前が呼ばれます。なんとサプライズで卒業生から感謝状と花束が贈られたのでした。代表して登壇した女子生徒は、「いつも愛のある素敵なお言葉で叱咤激励して頂きありがとうございました。あなたの発言力や存在感は誰にも真似することはできません。私たちが3年間学んできたことをこれからも活かしていきたいと思います」と感謝状を読み上げました。