ニュースの読み方・社会の見方④
「テレビのニュースをどう受け止めますか」
2018年11月16日
テレビ番組表を見るとニュースが流れる番組は意外と多い(写真では情報番組やワイドショーにもマーク) |
ニュース番組は報道番組とも呼ばれます。以前は社会に起きた出来事や問題点を伝えるだけというスタイルが多かったのですが、最近は解説者(記者やコメンテーター)が同席し、ニュースに関連して詳しい説明を加えることが増えてきました。「クローズアップ現代+」(NHK)、「サンデーモーニング」(TBS系)、「真相報道バンキシャ!」(日本テレビ系)、「報道1930」(BS-TBS)などがそれにあたります。このほか、BSやCSのチャンネルでニュースを流す番組もあり、ケーブルテレビにはニュースだけを流すニュースチャンネルもあります。
また、各テレビ局は選挙や災害のときに通常の番組を中止してニュース特集番組で特別に情報を流すということをやっています。
こう書いてくると、「もっとニュースは流れている」という人がいるかもしれません。そうなのです。実は最近、ワイドショーやバラエティ番組でニュースを取り上げることが多くりました。司会や参加者にいわゆる芸能人が多く、ニュース専門番組よりも自由な意見が飛び交っています。
さて、テレビ番組からニュース情報を得るときに注意することは何でしょうか。一つは映像や音声はすぐに消えてしまうので、残った情報が不確かな記憶になってしまいがちだということです。人に伝えるときや自分の行動決定の根拠にするときには、再度情報を確認してからの方が無難です。また、テレビで見る映像はインパクトが強いのでそれから受ける印象に影響されやすいということがあります。他の人がどう感じているかも参考にした方がいいでしょう。
番組でコメンテーターが述べる意見にも要注意です。同調するにしろ、反対するにしろ、コメントの根拠を自分なりに確かめ、自分の意見を自分の責任でまとめることが大事です。