専門学校の選び方と押さえておきたいポイントその⑤
専門学校の『面倒見の良さ』の秘密は? そのワケとは
2018年8月29日
|専門学校の『面倒見の良さ』の秘密は?そのワケとは
専門学校に限らず学校における面倒見の良さは何を基準とすればいいでしょうか?
いくつかの観点がありますが、教員と学生の関わりからチェックしていきたいと思います。
まず、一人の教員がみている生徒や学生の数が挙げられます。当然、少ない程、目が行き届いた教育ができると言えるでしょう。最近では、通信制高校においても個別指導や少人数制のスタイルの学校やコースに人気が出ていることも頷けます。
もう一つの指標は、逆に一人の生徒、学生に関わる教員の数があります。こちらは多くなるほど面倒見に繋がります。当然ながら専門学校の授業は、業界で即戦力として活躍できるための技術習得や資格取得をサポートする専門教員が担います。
実は、その教員とは別に授業以外の学生生活などにも目を配らせてくれる高校と同じようなクラス担任のようなスタッフを配置している学校が意外とあります。そして、就職活動を支援するキャリアスタッフとも連携しています。つまり、一人の学生に対し専門教員、担任、キャリアスタッフでトライアングルのフォロー体制ができているということになります。
しかも、専門学校のフォローアップは在学中だけではありません。実は、卒業後も続いているのです。学んだ学科、コースの延長線上に特定の業界、職種があるため、転職の際にはそれらとパイプの太い母校の就職課を訪れ、再度サポートしてもらうことができます。就職率の高さを誇る専門学校にとっては当然のアフターフォローと言えるでしょう。
一方、大学における学びの主眼は、幅広い教養を身につけた上で専門知識を深めることになります。カリュラムの選択は自由度が高いので、同じ学科・コースといえども曜日ごとの時間割などは一人ひとり違ってきます。クラスの形成や担任などの固定されたスタッフがつくのは難しいシステムです。
さらに卒業後の進路や就職については幅広い業界、職種になりますので、就職活動は各自の自主性に任されることになります。さらに、就職だけでなく在学中の学びを深めるために大学院への進学する道もあるなど進路先は様々です。積極的に就職課を活用する学生にとって、キャリアスタッフは心強い存在ですが、そうでない学生にとっては縁遠い存在になってしまいます。
本人の性格面や目的意識の在り方、または就きたい職業にもよりますが、主体性・自主性に重きを置く大学の方が向いているのか、それとも効率的で体系立てられたカリュラムがあり、1人の学生に対し3人のスタッフによるサポート体制などがある専門学校の方が合っているのか、それぞれの違いを意識しながら進路選択をしていただきたいと思います。
ナリタイ!やりたい!が明確な人には、面倒見の良さや就職率の高さが強みの専門学校はピッタリな進路先ですね。
次回は、夏休み明けの9月から本格化する専門学校の入試制度について解説します。