通信制コンシェルジュ「進路相談日記」49
起立性調節障害、集中スクーリングの学校は避けた方がいいですか?
2022年6月15日
-こんなご相談を受けました-
▶起立性調節障害、集中スクーリングの学校は避けた方がいいですか?①相談者:中学3年生女の子のお母さま
②相談場面:合同相談会(神奈川・横浜)にて
③進路選び経過:中学2年生の冬頃に起立性調節障害の診断を受けて、今はお医者さんと相談しながらゆっくり登校している。お医者さんに「進学後も無理して通学しないで済むように通信制も検討してみては」と言われ、少しずつ情報を集めている。
④ご本人の状態:通信制のことをよく知らないので、まだ能動的に情報を集める感じではないが、無理せず通学できるという点で自分には合っているのかな…と気にはなっている様子。ただ、思い描いていた全日制高校での高校生活とのギャップも気になっていて、制服も着たいし部活もしたいと悩んでいる。
▶相談内容詳細
※以下、ご相談者様を「相」、コンシェルジュを「コ」と表記
相:うちの子は起立性調節障害と診断されていて、親から見ると全日制高校は難しいんじゃないかな、と思っていて。通信の情報を集め始めているんですがちょっと気がかりもあるんです…。
コ:未知のことなので不安もありますよね。どんな気がかりをお持ちですか?
相:色々見ていると集中スクーリングで遠方に宿泊する学校も多いんですよね?いいな、と思った学校が集中スクーリングタイプのようで、起立性調節障害では難しいのかなと感じていて…。スクーリングに行かないと単位が取れないんですよね?
コ:おっしゃるとおりスクーリングには必ず行く必要があるんですが、集中スクーリングタイプの学校では何日程かスクーリングの日程を設定していて、そのうち行けるところで行けばOKというところも多いですよ。
相:そうなんですか?起立性調節障害でも行けるのかな…?
コ:スケジュールも先生と相談しながら進めていけたり、中には親御さんが一緒にスクーリングに参加できる学校もあります。起立性調節障害に理解がある学校では体調面の配慮もしてもらえると思うので、実際入学したらどんなサポートをしてもらえそうか、学校にご相談いただくといいかと思います…!
相:絶対に無理なんだろうな、と決めつけていました…選択肢が広がりますね!ご相談してみようと思います。
あと、子どもは制服も着たいし部活もしたい、「これぞ高校生活!」みたいな高校生活を送りたい…とのことなんですが、そんな学校ってありますか?
コ:もちろんございますよ!学校によってはイベントも多く開催していますので、楽しい高校生活を送ることができると思います。いくつか学校をご紹介させてください。
▶お答えした学校選びのヒント
集中スクーリングはハードルが高い、起立性調節障害だから宿泊は難しい…というご相談は多いです。学校も行けていないのに泊まりなんてハードルが高すぎる、と思ってしまいますよね。
今回のご相談者様のように「この日程を逃したら単位を取れなくなってしまうの?」とよくご質問をお受けするのですが、1年に何日程もスケジュールが組んであり、そのうちのどれかに行ければOKという学校も多いです。
起立性調節障害の生徒さんでも担任の先生やお医者さまとご相談しながらスケジュールを組み、スクーリングをこなしているケースも多いようです。
ご体調面やそのほかの理由で「子ども1人をスクーリングに行かせるのは心配…」という場合も、上記でお話したように親御さんが一緒にスクーリングに参加できる学校もあります。どんなサポートが必要か検討しながら学校をお選びいただくのがいいかと思います。
とはいえ、例えば同じ起立性調節障害でも体調のことは個人差があるものですよね。一人ひとりご不安なことも違うと思うので、「入学したらどんなサポートを受けられるのか」など、合同相談会や学校説明会でぜひ忌憚なく学校の先生にご相談してみてください。
さらに今回はお子さんが、制服や部活といった高校生活らしい高校生活をご希望とのことでした。
起立性調節障害の場合は「登校日数をぐっと減らして身体への負担も減らす」や「午後から通学できるタイプを選ぶ」といった選択肢があるかと思いますが、今回は集中スクーリングタイプで通学の負担が減らせる学校と、午後から通学出来てイベントや部活も充実している学校をそれぞれ2・3校ずつご紹介しました。
・・・いかがでしたか? 同じような状況のご相談、最近増えています。
進路選択の際に、参考にしてみてください(^-^)
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