通信制コンシェルジュ「進路相談日記」94
いろんなコースを紹介されますが、私は「普通」の高校生活を送りたいんです
2024年10月1日
-こんなご相談を受けました-
▶いろんなコースを紹介されますが、私は「普通」の高校生活を送りたいんです①高校1年生の女子生徒
②相談場面:合同相談会(大阪・梅田)にて相談
③進路選び経過:全日制高校から通信制高校への転学を希望している。複数の通信制高校の説明を聞いたが、いろんなコースや特色を紹介され、「何か特別なコースに決めないと選べない」と感じてしまっている。
▶相談内容詳細
※以下、ご相談者様を「相」、コンシェルジュを「コ」と表記
相:いくつか通信制高校の説明を聞きましたが、どの学校もいろんなコースとか特別な授業について説明をしてきます。私、まだ具体的にやりたいこととか決まってなくて、ちょっと高校生活のイメージが違うなって感じています。
コ:通信制高校はいろんな特色ある授業があって迷っちゃいますよね。やりたいことが決まっていない方ってたくさんいるので、無理に入学前に決める必要はないですよ。入学してから決めることだってできますから。
相:そうなんですね。なにかコースとか決めないと学校も選べないのかと思っちゃいました。私はなにか特別なことをしたいというより、「普通」の高校生活がしたいんです。いろいろと強制されずに、普通に過ごせる学校ってないですか?
コ:もちろんそうした学校生活も送っていけますよ。学校によっては様々なコースがあったりしますが、通信制高校の場合、それは選択制ですので、無理に選ぶ必要はないです。そういったコースに所属せずに過ごしている生徒さんもたくさんいますよ。
相:そうなんですね。それは安心しました。
コ:ところで、相談者さんのおっしゃっている「普通」って、どんな高校生活をイメージされていますか?
相:そうですね、たとえば休み時間に友達と過ごしたり、文化祭とか修学旅行とかを楽しんだり、もし部活みたいなものがあれば参加してみたいなとも思います。
コ:なるほど、授業だけじゃなくて学校生活も満喫させたいですよね!
いまお伝えいただいたようなことを感じている生徒さんって、ほかにもたくさんいます。ですから、そうした要望に応えようと、行事や部活動が盛んな通信制高校もあるんです。それから、全日制高校のように固定のクラスで学校生活を一緒に過ごしていける学校もあります。そうしたクラスみたいなものはどうですか?
相:はい、まさにそんな感じです! 通信制高校だと友達が全然できないんじゃないかって不安もあったんです。
コ:そんなことないですよ! 仮にクラスがなかったとしても、学校がいろんなかたちで生徒同士が交流できる機会を用意しています。先生が上手に生徒同士を引き合わせてくれたり、いろんな工夫もしていますね。
相:そうなんですね。でも私、転校生になるので、人間関係が出来上がっちゃってるクラスに入れますかね?
コ:そういう不安ありますよね。でも、通信制高校って相談者さんのように転校生が多いんです。だから、毎月のように新しい生徒が入ってきたりすることもあるので、スタート時より後半に向かってどんどん仲間が増えたりもするんですよ。相談者さんも、転校してしばらくしたら、すぐに今度は新しい人を迎える立場になると思いますよ。
相:なるほど、そういうことなんですね! すごく安心しました。では、クラスがあって、行事や部活などが充実している学校を教えてもらえますか!?
▶お答えした学校選びのヒント
いま通信制高校の多くは、様々な専門コースや講座などのメニューが広がっています。
そうした全日制高校ではできないような特別な授業がたくさん用意されている一方で、その特色が強く見えすぎて、今回の相談者の方のように「具体的にやりたいことを決めないと選べない」と思ってしまう方も多いようです。
上記でご説明した通り、こうしたメニューはあくまで選択制のものなので、無理に決める必要はありません。もちろん、入学後にやりたいことが見つかって、それらを選択することもできます。
一方で、相談者の方のように、一般的な学校生活を望まれる方もたくさんいらっしゃいます。コンシェルジュでよく聞かれる主なキーワードとしては、「行事・イベント」「部活動」「制服」「クラス活動」などです。つまり、一般的にイメージされるような「学校生活」ですね。
通信制高校だとそういったイメージからかけ離れるのでは? と思われる方も多いですが、実は通信制というしくみを使いながらも、全日制高校のような学校生活ができる学校もたくさんあります。
たとえば「クラス」で仲間と一緒に学校生活を送っていける学校もあります。もし、学びリンクの通信制高校合同相談会に来場者されたことのある方、あるいはこれから来場される予定の方は、受付で配布される「しおり」をめくってみてください。何枚かめくった8・9ページ目あたりに「学校検索表」というページが出てきます。
これは、各学校の特色を示した一覧表になりますが、その中に「全日型クラスがある」という項目が出てきます。それを見ると、その項目に該当する学校がいかに多いことかが一目でわかると思います。
ちなみに、「全日型クラスがある」に該当したからといって、「そのクラス以外はない」ということではありません。多くの学校は、そうしたクラスを用意しながらも、一方で自由に通学できたり、自宅中心で学んでいくことも可能です。
この「学校検索表」では、クラスの有無のほかにも、様々な通学スタイル、勉強の仕方(少人数制、大学受験対応など)、さまざまな支援(発達障害へのサポート、カウンセラーの常駐など)、そして特色あるコース(留学、イラスト、プログラミングなど)など、様々な視点から学校生活の様子を知ることができます。
こうした選択肢をヒントに、ご自身が求める学校生活を探して頂けたらと思います。いろいろと探す中で、これまで知らなかった新しい発見も出てくるかもしれません。
・・・いかがでしたか? 同じような状況のご相談、最近増えています。
進路選択の際に、参考にしてみてください(^-^)
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