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学びリンクで働く!元不登校・通信制高校卒業生のつぶやき
11:百聞は一見に如かず

 2023年8月2日

 


こんにちは。
学びリンク編集部で働いている、元不登校・通信制高校卒業生の柳野です。

このコラムでは、そんな私が通信制高校の専門出版社である「学びリンク」で働きながら感じたことを紹介します。

これからの夏・秋はオープンキャンパスシーズンです!
先日Twitterを見ていたら、ある中学生の親御さんが通信制高校のオープンキャンパスについてつぶやいていました。お子さんは気合を入れてメイクも服もばっちりきめて行ったら、在校生はすっぴんで、きっちり制服を着ている真面目な学校。ちょっと見た目で浮いてしまったそうですが、先生や在校生の先輩たちと打ち解けて、「その学校に入学したい!」となったそうです。
そのつぶやきに自然と笑みがこぼれて、「なんかわかる!」といいね!を押しました。
私もパジャマで、公立の通信制を見学して周りの目線が痛かった経験があるからです(笑)。

やっぱり、実際に学校を見てみないとわからないことがあります。
例えば私の場合、公立と私立の通信制を1校ずつ見学して、違いを実感しました。

私が見学した公立の通信制高校は、大きな校舎で、生徒の年齢も見た目もバラバラ。生徒数も多く、友達になれそうな人を探すのも大変そうでした。
一方で、入学を決めた私立の通信制高校ですが、私が見学したのは地元に拠点を出すサテライトキャンパスで、ビルの静かなワンフロア。ここなら落ち着いて過ごせそうと思いました。そして、一番印象に残っているのが座談会で出会った先輩でした。俯いていた私に優しく声をかけてくれて、帰る頃には、自然と気分が明るくなっていました。「こんな温かい先輩がいるなら安心して通えそう」と惹かれたのです。
実際に、その先輩には、入学後もすごくお世話になりました。同じゼミで活動したり、放課後にラーメンに連れていってもらったり。同級生の友達とぎくしゃくした時も自然と先輩がフォローに入ってくれました。

見学では、素直な自分の気持ちに直感で気づけたり、先に関係性をつくったりできます。行ってみる価値は大ありです。

また、最近取材で出会った生徒たちから教えてもらったことがあります。それは、ほんの少しの可能性に希望を持つことの大切さです。

生徒Aさん:高校で留学をしたいと思ったのは、中学生の夏休みにオーストラリアに1週間留学したことがきっかけでした。留学後の夏休み明けのテストでリスニングが伸びていて。それまで勉強において得意な科目がなかったのですが、ちょっとでも伸びたと実感した英語を伸ばしたいと思い、高校での留学を決断しました。

生徒Bさん:もともと理数系の科目が好きで、プログラミングとも相性がいいかなと思っていました。プログラミングはそれまでやったことがなかったのですが、オープンキャンパスでの体験を通して、やっぱり高校で学びたいと気づきました。

生徒Cさん:「高校でeスポーツをやりたい」という想いが強くて、全日制や通信制など学校種にはとらわれていませんでした。それまでは新しいことに挑戦しても続かなかったのですが、eスポーツは初めて続いたことでした。時が経ってもずっと楽しくて、eスポーツを学ぶ進路を考え始めました。

それぞれ、初めは確かなものではなく、でも「他のものとはなんか違う」と気づきがあり、その可能性を自ら見いだして学校選びをしたことが伺えました。

でも、実際に、自分の可能性に気づくのは難しいことです。私自身、中学3年生だった当時は、「高校では○○をやりたい」と考える余裕も元気もなく、見学した時の直感で高校を選びました。
しかし、私の母は、静かに私の先の可能性を考えて、学校選びをサポートしていました。見学での説明会で留学プログラムがあることを知り、「もしかしたら、いずれは…」と希望を持ったそうです。私が留学を決めた時に母から言われて、まんまと母の思惑にはまったことを知りました。

でも結果、他の高校に行っていたら、できなかった留学での経験は自分の自信となり、今も強みとなっています。

オープンキャンパスでは、直感を研ぎ澄まして、これからの可能性を確かめる機会にしていただきたいです。