学びリンクで働く!元不登校・通信制高校卒業生のつぶやき
24:母校と出会えたのは巡り合わせ
こんにちは。
学びリンク編集部で働いている、元不登校・通信制高校卒業生の柳野です。
このコラムでは、そんな私が通信制高校の専門出版社である「学びリンク」で働きながら感じたことを紹介します。
5月末から始まった、学びリンク主催の通信制高校合同相談会・夏シーズンは、7月28日(日)東京・新宿で終わりを迎えます。8月はお休みをいただいて、9月8日(日)神奈川・横浜から秋シーズンが始まります(学びリンク通信制高校合同相談会についてはこちら)。
学びリンクの相談会には、来場者の学校選びをサポートする「通信制コンシェルジュ®」がいます。私も相談会当日は、ピンクのビブスを着て、来場者の相談にのっています。
コンシェルジュを利用する来場者からよく聞く声は、「たくさん学校があってどこを周ればいいかわからない」です。特に、大都市である東京、横浜、大阪の会場には40を超える通信制高校やサポート校(学習等支援施設)などが集結します。
そんな声を聞く度に、鹿児島県出身で選択肢がそこまで多くなかった私は、うらやましいと思う反面、選択肢がありすぎても困るだろうなと思ってしまうのが正直な気持ちです。
ただ、今、私が中学3年生だった当時を振り返って冷静に考えてみると、鹿児島県にある通信制高校は決して少なくはありませんでした。公立の「鹿児島県立開陽高校」の他に、鹿児島県に本校を置く高校が3校ありました。当時からこの4校があることは知っており、その内の1校は私の地元の高校で、「通信制高校が全然ないじゃん!」と困ることはありませんでした。
そして、冷静に振り返る中で、実際に当時、鹿児島県にはどのくらい選択肢があったのか気になり、会社の保管庫を調べてみました。
学びリンクが発行している進路ガイドブック『通信制高校があるじゃん!』や『中学卒・高校転編入からの進学 ステップアップスクールガイド』、フリーペーパー『私にぴったりの学校』には、各都道府県にある通信制高校、高等専修学校、技能連携校、サポート校(学習等支援施設)などが一覧で掲載されています。
それらのガイドブックの中で、私が中学3年生だった時に発行された一覧を調べてみると、鹿児島県には通信制高校の本校が4校、協力校・学習センター等が10校、サポート校(学習等支援施設)が4校ありました(2014年9月26日発行:中学卒・高校転編入からの進学 ステップアップスクールガイドより)。
その一覧を見てみると、学びリンクで働き出してから知った通信制高校もいくつかありました。私はただ、意外と多くある選択肢を知らなかっただけだったのです。
コラム第11回:百聞は一見に如かずにも書きましたが、中学3年生だった私は、公立の「鹿児島県立開陽高校」と、母校である私立の通信制高校に見学に行きました。
母校を当時知っていたのは、高校を中退し、高卒認定試験で大学に進んだ兄が高校を辞める時に、学校の先生から勧められたからでした。今思うと、兄の経験がなかったら、私は母校を知らずに、別の通信制高校に進んでいたかもしれません。
今年6月発行で最新の一覧が掲載されている『私にぴったりの学校』を見ると、鹿児島県には今、通信制高校の本校が4校、協力校・学習センター等が9校、高等専修学校が4校、技能連携校が2校、サポート校(学習等支援施設)が10校あり、選択肢が増えていることがわかります。
もし、中学3年生だった当時の私が、今ある鹿児島県内の進路先を選ぶとしても、母校だなと思うのです。それくらい母校を選んだからこそ経験できたこと、一歩ずつ成長できたと感じることがたくさんあったと、自信を持って言えるからです。
こう考えると、母校と出会えたことは、奇跡や運命というように巡り合わせのようにも感じるのです。
今、中学卒業後の進路先、高校の転編入先を探しているみなさんが、高校に入学してからの10年後、「母校と出会えて本当によかった」と思える進路先と出会えること、高校生活を送れることを応援しています。
そして、「他にも選択肢があることを知らなかった」と後悔する前に、通信制高校の情報をお届けできるよう、進路選択のサポートをできるよう、私自身も励んでいきたいと思います。